インドネシア鉄道の旅、座席クラスがいろいろあるみたいだけれど、何が違うの?
例えばジャワ島のジャカルタ⇔ジョグジャカルタ間など、同じ区間でも座席クラスによって運賃の差は何倍も。値段の違いは何の違い?快適度はどれくらい違う? 座席クラスの違いを知ればもう迷いません。
インドネシア鉄道 座席クラス違い
インドネシア鉄道はPT.KAIが運営する国営企業。インドネシアの国鉄です。
ジャワ島は比較的治安もよく、人も温和で旅人には親切な土地柄。便利で早い飛行機移動とは違う、現地の人とのふれあいがインドネシア鉄道の旅の魅力です。
インドネシア列車の旅、最初の難関は座席クラス選び。情報が断片的で混乱してしまいます。そこでこのページ、座席クラスの違いが一目瞭然です。
インドネシア鉄道 エグゼクティブクラス
Eksekutif クラス。外国人旅行者はこの座席を選ぶことが多い馴染みのあるクラス。
4種類あるクラスのうち上から2番目がエグゼクティブ、インドネシア発音ではエクセクティフ。ラグジュアリー・スリーパーのひとつ下のクラスであり、ラグジュアリークラスがない電車の中では最上位の座席である。
エグゼクティブクラスの特徴は座席数一車両50席。クッションがきいた座り心地の良い椅子はリクライニング可能で、脚を伸ばすための足置きがついている。ペットボトル飲料水。
エグゼクティブクラスが優れている点
比較対象はビジネス、エコノミークラス
- 座席数が少なく静か
- 座席間が広く圧迫感が少ない
- リクライニングで背もたれ倒せる
- 車両エアコン設定温度が低く涼しい
- 同区間なら運行時間が短い
インドネシア鉄道 ビジネスとエコノミー違い
ビジネスは上から3番目、エコノミーは4番目最安クラスである。この2クラスの違いは以下のとおり。
座席クラス | ビジネス | エコノミー |
座席並び | 2-2 | 3-3 or 2-3 |
座席配置 | 進行方向向き 変更可能 | 向かい合わせ |
一両座席数 | 64席 | 80席~106席 |
前後間広さ | エコノミーより広い | 最も狭い |
リクライニング | なし | なし |
背もたれ | 少しだけ斜め後方 | 直角 |
最安のエコノミークラスでもエアコン付き。シェアだが電源コンセントあり。毛布と枕は別料金で手配可能となっている。
インドネシア鉄道 ラグジュアリークラス
運賃が最も高額なハイエンドが、LUXURY クラス。ラグジュアリー・スリーパーという名のとおり、豪華寝台列車である。
寝台列車といっても日本のブルートレインのように個室空間ではなく、共有スペースのなかに座席がゆったりと配置されている。飛行機のプレミアムエコノミー席に近いといえる。
運賃は1万円超えで、同区間のLCC航空便よりも高額である。
座席クラス | ラグジュアリー1 | ラグジュアリー2 |
座席数 | 18席 | 26席 |
リクライニング | 170度 | 140度 |
運行開始 | 2018年 | 2019年 |
ラグジュアリークラスにはLUXURY 1 と LUXURY 2 の2種類がある。中でも最高クラスがラグジュアリー・1で、一両に18座席のみというゆったりしたつくり。座席のリクライニングは170度までとほぼ水平まで倒せる。2018年にリリースされた。
次に、LUXURY 2 は2019年5月26日から運行を開始した。その特徴は、一両に26席、座席リクライニングは140度までと水平にはならない。
ラグジュアリー1とラグジュアリー2、共通する設備は携帯などガジェットを充電できるUSBポート、そして12インチのタッチスクリーン画面である。
インドネシア鉄道 パノラミッククラス
最新のクラスが車窓からの景色を楽しむためのパノラミッククラス。窓が大きくガラスの面積が広いので視界が良いのが特徴。
インドネシア鉄道の座席クラス、じっくり選んで想い出に残る旅を。