ラトゥボコ遺跡

ラトゥボコ遺跡サンセット ジョグジャ見どころ
ラトゥボコ遺跡サンセット

8世紀の古代マタラム王国のラトゥボコ遺跡は海抜195メートルの小高い丘の上に位置しており、圧巻の景色が楽しめる。

北側の眺めはメラピ山の美しい姿を遠景にプランバナン寺院周辺を見おろすと箱庭のよう。西側は息をのむようなオレンジ色のサンセットを拝める。乾季の夕方の訪問がおすすめ。

ラトゥボコ遺跡 歴史

ラトゥボコは寺院ではなく王国の遺跡と考えられている。ボコ王宮という名前は、この場所がロロ・ジョングランの父であるボコ王の宮殿であるという伝説に基づいている。

ラトゥボコ遺跡は、8世紀に仏教を信仰するシャイレンドラ朝によって建設されたと考えられているが、後にヒンドゥー教のマタラム王朝によって引き継がれた。この権力の移行により、ボコ王宮の建物は仏教に加えヒンドゥー教の影響を受けた。

しかし、クラトン・ラトゥボコ古代王宮の起源は未だ謎のままである。

ラトゥボコ遺跡 アバヤギリ碑文

ラトゥボコ遺跡でアバヤギリウィハラという石碑が発見された。

この石碑の内容から、ラトゥ・ボコ・クラトンはラケイ・パナンガランという人物によって建てられたと推測される。プラナガリ文字という仏教碑文の特徴を持つ文字で記載されており、この碑文には、ラジャ・テジャプルナマ・パナンガラン(ラケイ・パナンガランと考えられる)がアバヤギリウィハラの建設を命じたと記されている。

ラトゥボコ遺跡 平和の丘の僧院

同じ名前がカラサン碑文(779年)、マンティアシ碑文(907年)、ワヌアトゥンガーIII碑文(908年)といった他の碑文でも言及されている。「abhaya」とは平和を意味し「giri」は丘を意味する。つまり、Abhayagiriwiharaとは、Abhaya=平和、giri=丘、wihara=僧院、「平和に満ちた丘に建てられた僧院」を意味する。ラカイ・ワライン・プ・コンバヨニの治世、898年から908年の間に、AbhayagiriwiharaはKraton Walaingという名前に改名された。

ラトゥボコ遺跡 建造物

ラトゥボコ遺跡は、ジャワ中部、ジョグジャカルタ地区で見つかった8世紀最大の居住地遺跡である。

ジョグジャカルタ特別州スレマン県プランバナン地区ボコハルジョ村、サンビレジョ集落とダウン集落の2つの行政区に該当し、海抜195.97メートルの丘の上に位置する。

ラトゥ・ボコ・クラトンは広大な土地に建てられており、いくつかの建物グループで構成されている。しかし、そのほとんどは現在は残骸となっている。

ラトゥボコ遺跡 門

ラトゥ・ボコ観光地への入り口は西側にある。この入り口はかなり高い場所に位置しており、駐車場からは約100メートルの登り坂を行かなければならない。入り口には外側と内側の2つの門がある。内側の門は大きなサイズであり、メインゲートとなっている。

外側の門から約15メートルの位置に内側の門、またはメインゲートが立っている。メインゲートは5つのパドゥラクサ(バリ様式の門)が並んでいる。中央の入口は両側に2つずつの付属する門に挟まれている。このメインゲートは5つのパドゥラクサからなっているが、利用可能な階段は3つ。2つの小さな付属ゲートには階段がつながっていない。上りの階段には、根元に”ウケル”(飾り結び)が施された階段の柱と、頂上に巨大な頭部の像が備えられている。階段の外側の壁には花やつる草の彫刻が施されている。

ラトゥボコ遺跡 プール

ラトゥボコ遺跡にはいくつかの建物があり、その中には王妃や王女ら女性が暮らす大奥エリアにある水浴びのためのプールが多い。

2020年2月、ジョグジャカルタ特別州文化遺産保存局が、ラトゥボコ遺跡の34箇所あるプールの深さを、北側と南側の両方で測定したところ、それぞれのプールの深さは異なることが判明した。

ラトゥボコ レストラン

ラトゥボコ遺跡は、プランバナン寺院から南に3キロメートル離れた小高い丘の上に位置している。

高台から見下ろす周辺の自然の景色は大変魅力的であり、特にボコレストランに隣接するオープンステージ、アンドロウィナ・プラザから、プランバナン寺院、メラピ山、ジョグジャカルタ市、そして美しい夕日の眺めを楽しめる。

250㎡あるこの眺めのよいアンドロウィナ・プラザでは、ボコレストランが提供する料理と飲み物を味わうことができる。観光途中のお茶休憩にぴったりの場所。

ラトゥボコ遺跡 規定

ラトゥボコ遺跡見学に際しての決まり事。

<規定事項>
1. 訪問者は第一ゾーンのクラトン・ラトゥボコから遺跡広場まで入場できる。遺跡建物にのぼったり遺跡小部屋への立ち入りは禁止。
2. チケット売り場営業:07:00-17:00
遺跡観光:07:00-17:30
クラトン・ラトゥボコ観光公園エリア:17:00-18:00
3. 購入済みのチケットは返金不可
4. チケットは記載の日程のみ有効
5. 3-10歳はこども料金 11歳以上は大人料金
6. 0-2歳 無料
7. オンラインチケットで購入済みのチケットは返金不可、変更不可

ラトゥボコ遺跡 観光情報

プランバナン寺院から5.6km、車で15分の移動。海抜195.97メートルの小高い丘の上に位置し、北はメラピ火山やプランバナン寺院、西を向けば壮大なサンセットを楽しめる。夕方の訪問がおすすめ。

入場券売り場:07:00-17:00
開園時間:07:00-17:30
外国人入場料 Rp 375,000(USD 25相当)
外国人こども Rp 225,000(USD 15相当)
インドネシア人入場料 Rp 40,000-
インドネシア人こども3-10歳 Rp 20,000-

住所:Jl. Raya Piyungan – Prambanan No.2, Gatak, Bokoharjo, Kec. Prambanan, Kabupaten Sleman, Daerah Istimewa Yogyakarta

ラトゥボコ遺跡 アクセス

  • プランバナン寺院から5.6km、車で15分
  • ジョグジャカルタ市内から18km、車で45分

ラトゥボコ遺跡へはプランバナン寺院観光後に夕日を見に行くのがベストタイミング。

ジョグジャカルタ宿泊が金曜日なら、ボコ王の娘ロロジョングランの伝説を表現した舞踊ショーがプランバナン・トリムルティ劇場で行われている。

ラトゥボコ宮殿のボコ王の娘ロロジョングランの伝説を描いた舞踊ショー

ラトゥボコ遺跡はジョグジャカルタとソロを結ぶ幹線道路から直線距離で2キロ離れたところにある。幹線道路沿いにあるバスターミナルやプランバナン駅から公共交通機関はない。弊社車チャーターをご利用ください。

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