インドネシアを旅する人にとって重要な変更がありましたので、お知らせいたします。
- 日本人含む外国人のインドネシア入国に際しワクチン接種義務が廃止されました
- インドネシア国内移動に関するワクチン接種義務が廃止されました
インドネシア政府の新型コロナウイルス対策ユニットが発出した「2023年6月9日付け第1号政府通達」による変更です。
インドネシア入国ワクチン接種不要
日本人含む外国人のインドネシア入国条件とされていた18歳以上ワクチン接種2回の規定が撤廃されました。
ようやく普通になりました。
インドネシア国内移動ワクチン接種不要
インドネシア人ならびに外国人の両方を対象に、国内移動の飛行機や列車に乗る際の条件とされていた 18歳以上3回のワクチン接種義務がなくなりました。6歳以上17歳までのこどもは2回のワクチン接種が必要とされていましたが、これも不要となりました。
厳密には、外国人はインドネシア入国直後であれば目的地まで2回のワクチン接種でインドネシア国内線で移動が許可されていました。要らなくなったので細かいことはいいのですが。
日本政府系の案内ではワクチン接種義務ではなく、”ワクチン接種の必要がある”という言葉が使われていました。
2022年12月30日付けの内務大臣指示第53号で「インドネシア全体でのコロナ対策に係る活動制限を終了する」発表がなされてから、いつの間にかワクチン接種のチェックが行われないところが多くなっていた。
国内移動の際、列車では近距離でもマスク着用義務が厳格に運用されていたが、ワクチン接種確認はフェードアウトしていく。
一方、空港でも徐々にワクチン接種確認をしない空港が増えていったが、ジョグジャカルタ空港では直近まで厳しくチェックしていた。やっと終わる。
マスク着用義務解除
インドネシア国内メディアが報道していること
- 健康な人のマスク着用義務がなくなりました
今さら?個人的にはマスク着用義務は年末になくなったと思っていたけれど、間違えていた。
2022年12月30日付けの内務大臣指示第53号「インドネシア全体でのコロナ対策に係る活動制限を終了する」
この年末活動制限終了時点ですでに公共の場所等でのマスク着用義務はなくなっていました。ただし、混雑した場所、建物内部、飛行機や列車やバス車内を含む狭い場所でのマスクの着用が推奨されていたらしい。その推奨も今回の政府通達第1号により完全撤廃ということになります。
日本ほどではないにせよ、ジョグジャカルタではスーパーなどではまだまだマスクを着用している人が多かったですが、今後も時と場所によってはマスクをする人もいそうな雰囲気。欧米のように一気にマスクなし、にならないところが日本とインドネシアは似ている。
刻んでくるインドネシア政府
いつになったら終わるのか、と思っていたところようやく今回の政府通達でいったん完全終了。前回の通達は2022年9月1日だったので9か月も待たされた。
2022年12月30日に「インドネシア全体でのコロナ対策に係る活動制限を終了する」内務大臣指示第53号を挟んでくるところなど、日本同様かなり刻んできている。結局日本もインドネシアも同じような時期にいったん終了していて、決まっていたかのよう。
ちなみに、インドネシア国内メディアは、今回の第1号通達で国内移動ならびに海外渡航に際しワクチン接種の必要がなくなったことに言及していません。政府通達という公的文書に「飛行機や列車に乗るとき、ワクチン接種の如何は問いません」などとさっと読んでわかるよう記されていないから。
国内移動や海外渡航についてのワクチン接種義務について規定していた『2022年8月25日付け第24号通達、2022年9月1日付け第25号通達を無効とする』と記載されており、再度、通達を何通も読むのは面倒だ。
インドネシアでのワクチン現状
今後の情勢によっては第1号通達を撤回することもある、という記載が気になりますがもう忘れたい。あとひとつ気になったのが
インドネシアでは現在2種類のワクチンを重点的に製造中です。Indovacという組み換えたんぱくワクチンと、Inavac 別名メラプティー(インドネシア国旗の愛称)と呼ばれている不活化ワクチン。Indovacについてはすでに実際に接種が行われており、Inavacは緊急使用許可がおり直近で接種が始まる段取りとなっている。
世界は中止のところが多いようですが。2023年6月11日。
※インドネシア政府通達、ならびに内務大臣指示は、政府ウエブサイト上の原文にリンクを張りました。詳細は各位、原本にあたってご確認ください。