商売人夫婦が1967年にバティック生産と販売会社を開業、首都ジャカルタはじめインドネシア各地に販売店をオープンし、1997年には貴族所有の土地建物を購入、2008年バティック博物館を開くまでに至る。
大成功した商売人が満を持して開館した私設博物館。価値あるコレクションがきちんと保存管理されている。
ダナルハディ・バティック博物館 歴史
ダナルハディという名は、店主の奥様の名前、ダナルシー・ハディプリヨノからきている。
ダナルハディ・バティック店は、26歳のサントサ・ドゥラーが20名の職人を祖父から受け継ぎ、1967年に開業した。開業から56年しか経過しておらず、ジャワバティックの長い歴史から鑑みて老舗というには歴史が浅い。
サントサ・ドゥラーの祖父は、ラウェヤン集落でバティックを扱い、また、ダナルハディの親はバティック職人、代々家業はジャワ更紗関連を生業とする一般庶民である。
1970年にジャカルタに販売店をオープンした後、インドネシアの地方大都市に続々と支店をオープン。時流に乗って大成功を収めた。
1997年、ダナルハディが貴族ウリヨディニングラタン所有の土地と建物を購入。2008年にはその場所で博物館・即売所・レストランを開業した。
2021年8月2日、創業者のサントサ・ドゥラーは79歳でこの世を去った。
ダナルハディ・バティック博物館 所蔵品
博物館はバティック文化の保全と次世代への教育を目的にしており、様々なバティックのコレクションが展示されている。
展示品は主に9種類に分類できる。
オランダ植民地時代のバティック、中国バティック、ジャワ奉公会バティック、インド風バティック、王族専用バティック、王家の影響を受けたバティック、王族専用柄をアレンジし庶民が用いたスダガランバティックや農民バティック、インドネシア国バティック、ダナルハディオリジナルバティック。
保存状態が良好で、布に興味がある方にはたまらないコレクションの数々が展示されている。
ジャワ更紗に興味がある方はぜひご訪問ください。
ダナルハディ・バティック博物館 観光情報
敷地内にはソガレストランもあり、博物館入場待ちをかねてお茶するのもおすすめ。
ダナルハディ博物館開館時間
午前の部 09:00-11:30
午後の部 13:00-16:30
ダナルハディ博物館休日 毎年元旦、2024年4月10日(予定)
ダナルハディ博物館入場料 Rp 35,000-
インドネシア人小中高校生 割引あり
規制が厳しい博物館。自由行動は禁止です。
✔博物館内は専属ガイドの案内で見学する。他の見学者とグループになり集団行動をとらなければならない。
✔タイミングによっては入場まで長時間待たされる。
✔団体や偉い人が訪問する際、一般の入場は制限される。インスタグラムで事前チェックを。