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ジョグジャカルタ特別州
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ジョグジャカルタ 生活
ジョグジャカルタ 結婚式

=====前夜祭=====

ジョグジャカルタ 結婚式2004年2月13日(金)

18:30より親戚を招き新婦宅で集まりがあった。現地の言葉でアカッド・ニカと呼ばれるもので、役場の婚姻証明書係のおっちゃんをもまじえて、婚姻証明書にサインして戸籍的にはこれで夫婦として戸籍に記載されるんだそう。

100人くらいが集まった。まあ、こちらである程度のお金がある家庭は、家も庭も日本とは比べものにならないくらい広いので、それくらいの来客はなんてことないとこがすごい。

私がついたときには新郎側の親戚らしいオッサンが、ひとりづつ親戚の紹介をしているところだった。最近ジョグジャ人よりも遅れて到着してしまいがちなんで少し反省。こども連れだし、中に入らずに庭にセットされた席に座る。こちらではこどもは静かに座ってないで、適当にウロウロしながら遊んでいるのが普通。これはどんな層の集まりでも同じように思える。このあたり、小さなこどもを持つものとしてはたいへん気が楽。

親戚紹介が終わったら、次は合唱。この家族の集まりにはこれまでずーっとご一緒させてもらってきたが、誕生会もお葬式も結婚式も、とにかく歌をうたう。クリスチャンの集まりはそんなもんらしい。

=====いづこも同じ?!=====

新婦の今は亡き父親は元私立病院院長。母親はスラウェシ出身でオーストラリアに滞在していたこともあり英語が堪能で、実家に軍関係者が多かったこともあり軍で通訳として働いていた経歴を持つ。オランダ語、ドイツ語なども日常会話程度は軽くこなす才女。・・・ってな感じでジョグジャでは余裕のある家庭。

一方、新郎は色白でなかなかの男前。ジャカルタで銀行員をしておられるんだそうで。上には姉、下には妹、と女兄弟にはさまれた真ん中。しかも現在小姑たちはこどもを生んだばかりで実家に住んでるんだそうで。”ギョギョッ”

新婦の母親のここ数ヶ月の口癖は「家くらい買わせなさいっ」。30そこそこの新郎に自分で家買えってのもなあ。。。そんな余裕がなくて当たり前と思うけど。それにしても、このあたりになってくるといづこも同じってことか。ましてや、新婦んちは家なんてでかいのを何軒も持っているから、母親、最近グチ連発。心配なんだね〜。

もちろん日本でもそうだけど、こちらではどれくらいの経済状態の人と結婚するかで、日本とは比較にならないくらい人生全く違ったものになるもんだから、母親のイラつき、心配する気持ちも分からないでもない。でも本人は幸せそうだしいいんじゃないの。

=====準備=====

2004年2月14日(土)

今日が本番。お昼から着付けと化粧。新婦のおばさんがメイクアップと化粧を奢ってくれる。もう5年も前にジャワ伝統髪型・サングルしたきりだったので久しぶり。・・・と思っていってみたら、新婦はすでに準備完了していた。頭はかなり重いらしい。

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ジョグジャカルタ 結婚式つけまつげまでついたコテコテのジャワ風化粧をしてもらってから、次は頭。簡単にいえば、塩沢トキさんとか黒柳徹子さんみたいな髪型。ただ、中に何かいれて膨らませるんじゃなくって、髪の毛を逆さ向きにクシで梳かしてスズメの巣みたいにボサボサにしてボリュームを出しておいて、形を整えてからスプレーで固めるという手法なもんで、こんなことしょっちゅうやってたらキューティクルなんて全部剥がれ落ちてガビガビの髪になりそう。


後頭部にはつけ毛をつけるが、これにもいくつか種類がある。伝統スタイルのは一番大きくて、今の若い人はどっちかというと小振りのアレンジスタイルが好きなんだそう。でもせっかくだから、私は伝統スタイルのでかいやつに挑戦。みなでわいわいおしゃべりしているうちに次ぎから次ぎへできあがりぃ〜。

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頭と顔ができてから、次は服。クバヤとよばれる女性用の伝統衣装を着る。下はサルンとよばれる茶色いバティックの布。もちろん自分じゃ着方が分かんないから、貸衣装屋さんに着せてもらう。布の片端を3センチ幅×10折くらいのひだにして、クリップでとめておき、くるぶしに丈をあわせながら、あとはクルクル巻くだけ。でもって1センチ幅×150センチ長さくらいの紐で腰の部分をつめに縛って、その上からまさしく着物でいう帯がわり〜でも外からは見えない〜となる12センチ幅×3メートル長さのスロップを腰にグルグル巻きにして、その上からクバヤ(上着)を着る。

ジョグジャカルタ 結婚式それにしてもこの衣装、暑いこと暑いこと。上着はレースバージョンだったり刺繍バージョンだったりいろいろだけど、生地は化繊。風通しの悪いことといったら、そりゃもう暑くて仕方がない。なんでこんな風通しの悪いもんなんや?

もうひとつの不思議は色あわせ。下は中部ジャワ伝統バティック布だから茶色メインに黒や白。一方、上はこれでもかっていうくらい派手なピンクやブルーや赤やオレンジ・・・。この取り合わせっていったい?謎。

男性はソルジャンと呼ばれるこれまたジョグジャ伝統衣装。ちなみに同じものをソロではビスカップと言うんだそうな。女性の場合と同じく下はバティック布を巻いて、腰に赤系統のバティックを帯の変わりに巻き、その上からベルトを締める。上は黒くてこれまた通気性の大変良くない背広が変形したみたいなものをあわせる。背中側の腰にはジョグジャ男のシンボル、クリスとよばれる短剣をさす。

=====番外。イベント大好きMちゃん=====

今日はジョグジャいちイベントを愛する大和撫子、Mちゃん+2歳に加え、今日が誕生日のSさん+6歳も参加してくれることになり、なんだか賑やか日本人組のできあがり・・・。

「ダンナにはバングラデッシュ人にもらった民族衣装を着せますっ!」とはりきっていたMちゃん。よく見てみると思いっきりイスラム系の衣装だったんで却下したそう。「貸衣装の予備があるらしいから、ご主人もソルジャンいかがですか?」と聞いたところ、キラキラ〜ンとMちゃんの目が輝き、ご主人もソルジャンを着せられるはめに。お疲れ様です。日本人がソルジャンを着ているのを初めてみたけど、やっぱ同じアジア系、別に違和感はない。ご主人の弁によると、クリスをさしてると車の運転がしづらいんだそうで。

=====教会=====

ジョグジャカルタ 結婚式ジョグジャカルタ 結婚式大騒ぎしながら準備も終わりかけた15:00過ぎ、新郎が新婦を迎えにやってきた。正装した親戚一同が並んで迎え、送り出す。この後、新婦宅から3キロほど離れたポグンバルにある教会に着いたときには、またまた式はすでに始まっていた。流石に昨晩に比べてこどもも静かに着席している。入り口で記帳し、新郎新婦の名前入りのキーホルダーをもらう。

教会に入ってまず目についたのがガムランセット。何の行事に使うんだか、普段、教会に足を踏み入れたことのない私には分からないけど、正面向かって左前方にあるのは、間違いなく伝統楽器ガムランの一式だ。歌やオルガンだけじゃなくって、ガムランも使うのか。

ちょっと座っていたら、ウチの息子がコカコーラを飲みたいとごねはじめた。確かに暑くて汗ダラダラ。しかも牧師さんの話を聞いていてもこどもが分かるわけもなく退屈なんだろう。私だって神様神様と言われたってピンとこない。それじゃあと、ジャスがコカコーラを探しに外へ出てみたが、このあたりは住宅街でコカコーラどころかお茶を売ってる屋台すらない。仕方がないので教会へ戻り、式が終ったときに配るために用意されているおやつボックスを先にもらう。中身は菓子パン、ちょっとしたスナック、そしてアクア。食べ物を与えられて急に静かになったこどもたち。やっぱり疲れるわな。

式は牧師さんの話、合唱団による歌、またまた話、そして歌、と延々続く。普段から教会に足を運ぶ人にとってはこんなものなのかもしれないけど、日本人にはちょっとしんどいかな。少なくとも私は退屈だった。親がこれじゃあこどもが飽きちゃっても仕方ないか。。。一時間半ほど、話と歌が繰り返され、誓いの言葉を新郎新婦が述べたあと、指輪の交換も終わったところで、神様への結婚報告は終わりらしい。その後、椅子に腰掛けている親の足元に膝まづいて親の手を両手でとり自分の額に持っていく。親への感謝と従順を示すものなんだそうで、宗教に関係なくジョグジャ人ならみなこうするんだそう。一番感動する場面らしく、日本なら、「お父さん、お母さんありがとう。オヨヨ」となる部分。その後、出席者のみなさんが舞台にたっている彼らとその親に祝福の握手と頬擦りをして、おひらき。次は披露宴会場へ。

=====披露宴=====

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式の半分以上を教会入り口で過ごしたあと、最後に披露宴はカガマ・ウーゲーエムにて。その名のとおりガジャマダ大学所有の施設で、卒業生が利用するなら割引がきくんだそうだ。プンドポとよばれる吹き抜けのジョグジャ伝統建築には、すでに生花や、新郎新婦の写真やらが飾りつけられている。入り口の受付で記帳し、お祝い金を箱にいれ、引き換えに引き出物をもらう。この引き出物、日本ほどお金はかかっておらず、1個50円ほどの粘土製のペンたて。お値段の問題はともかく、もらって困るのがこの引き出物である点は日本と同じかも。

で、お祝い金って相場はどんなもん?という日本人的素朴な疑問にちらっとお応えしましょう。今回は1万円。何しろ付き合いが長いんで。でもウチが普段出すのはRp.100,000が基本。ご近所さんで名前は知らないけど普段偶然行き会うと会釈するだけの人にはRp.50,000かな。

ただこればかりは気持ちの問題。ジャスも「ヤナ(新婦の実姉)がけっこんするときには5まんえんいっとくか。」なんて言ってるし。ヤナはウチの息子が産まれたその日から入院中は毎晩付き添ってくれたし、それはそれは可愛がってくれてるもんでいくらお祝いしても足りないよねって意味での5まんえん発言らしい。ともかく人間関係とその時の経済状態で適当な額にすればいいらしい。

ジョグジャカルタ 結婚式新郎新婦は速攻で教会から移動し、お色直し。ボチボチ招待客も集まりはじめた19:00ごろ、プンドポ入り口には先導の男性踊り子さん、女児2名、新郎新婦、親、兄弟、おじさん、おばさん・・・の順でステージまで2列縦隊。ゆっくりゆっくり進んでいく。到着したところで、それぞれの親族から長老さんが挨拶の言葉を述べたりして、こちらはほんの30分ほどでおしまい。あとは無礼講となり、ブッフェスタイルの食事をおもいおもいに頂く。

インドネシア料理のなかではまあまあ美味しいほうだったかもしれないが、何しろジョグジャモノの食事に何の感動も感じられなくなってしまった私としては、デザートコーナーにあった蒸しプリンが一番美味しかった。とかいいながら、食事もおなかいっぱい頂きましたが。

=====下世話な話=====

新婦が全額負担しての出費はズバリ100万円を軽く超えたそうな。もちろん上には上がいくらでもいるけれど、ジョグジャでこれだけ出してもらえるってのは流石にお嬢。しかも本人はいわゆる家事手伝い。母親が婿さんのことでガ〜ガ〜言うので、これまではおとなしくってめったにくちごたえしなかったお嬢なのだけど、最近よく母親に口答えして大きな声を出しているのが聞こえてきていた。。。でも実際にはウチの夫婦喧嘩のほうがでかい声。まっウチは裏が田んぼだしいいんだけどネ。

もっとも、こちらでは結婚式の費用は新婦側(の親)が負担するのが一般的らしいけど、普通の人は新婦の実家で炊き出しやケータリングを利用してご馳走を用意し、キヤイと呼ばれるイスラム教の指導者を招いて結婚の儀式を催し、その後、親戚や友人や近所の人たちとワイワイやるのが一般的で、食事や貸衣装などなど全て含めても10万円程度の出費なんだそう。もちろん幅があるんで一概には言えないけど、無理に平均をいってみると5万円〜20万円ってとこか。

これまで周りから意地悪されることもなく、箱入り娘として何一つ不自由なく育ってきた新婦が”しゅうとめ+小姑その1+小姑その2”にもまれながら、銀行員の夫の収入で幸せに暮らしていけるのでしょうか?という話題で、実のおばさんたちかなり盛り上がってました。経済的な問題もだけれど、トリプル攻撃のほうが恐ろしいに決まってるぜっ!ってね〜。ジャワおばちゃんたちのゴシップのえげつなさにはいつものことながら驚かされるが、ついつい耳をダンボにして聞いている私も同類かもしくはそれ以上。ジャワ語はいつまでたっても苦手だけれど、こういう話は何故かよく分かる。

何はともあれお幸せに。(2004年8月1日・・・半年経ってますが順調です)