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ボロブドゥール近郊【ムンドゥット寺院】

ムンドゥット寺院 (Candi Mendut)

ムンドゥット寺院ボロブドゥール遺跡の東 3 km 、中部ジャワ州ムンキッド市ムンドゥット村に位置するムンドゥット寺院は、パウォン寺院と同じくブッダの生誕地である北西の方向を向いて建てられている。この寺院はシャイレンドラ王朝のインドラ王の時代 (8-9 世紀 ) に建立されたとも、ボロブドゥール遺跡より以前に建てられたともいわれており、その建立年は明らかになっていない。
1836 年に地中に埋もれている状態で発見されたされたが、屋根にあたる部分は未だ見つかっていない。メラピ山の噴火もしくは地震が原因といわれている。 1887 年に修復作業が行われたが十分なものとはいえなかった。 1908 年になると、オランダ人技師ファン・エルプ (van Erp) により、ボロブドゥール遺跡と同時進行で修復作業が再開されたものの、オランダ側の資金不足や、独立運動に全精力を注ぐインドネシア側の状況が原因で思うようにはかどらなかった。そして 1925 年になりまたもや修復が再開されることになった。
屋根部分が欠損しているとはいえ、この寺院は見所が多い。寺院内部に安置されている三尊像と、外壁、内壁、基壇に施されているレリーフ ( 浮き彫り彫刻 ) がそれである。

三尊像

ムンドゥット寺院
観世音菩薩
ムンドゥット寺院
シャムニブッダ像
ムンドゥット寺院
金剛手菩薩像

まず、ジャワ仏教美術の最高峰とみなされている三尊像についてみていくことにする。これら三体の像はすべて頭部後方に後光がさしていることをあらわす飾り ( ついたてのようなもの ) がついている。寺院の内部に入ると中央に安置されているのが高さ約 3 m の釈迦牟尼仏像 (Buddha Shakyamuni) である。西を向いたこの中尊仏は椅子に腰掛けるような格好で、二本の脚は下方の足置きに揃えておかれ、手は転法印を結んでいる。穏やかなお顔とソフトな印象ながらがっしりしたお身体のその姿は、観る者を魅了せずにはおかない。台座の下部に鹿と法輪が見られるところから、この仏様は鹿野苑で説法なさっているところをあらわしたものと考えられる。
右側に南向きに安置されているのが観世音菩薩像 (Bodhisattva Avalokitesvara) である。頭の上には観音像であることを示す化仏とよばれる小さな仏がのっている。左手は説法印、右手は施与印を結んでおり、右足は一段低く据えられた蓮の葉の足置きに、左足は胡座を掻く格好で台座にのっている。如来像とは異なり、冠をはじめとして、首輪、肩掛け、腕輪、脚輪などたくさんの装飾品で飾りたてられている。
左側に安置されているのが金剛手菩薩像 (Bodhisattva Vajrapani) である。北を向いたこの像は台座にのばした左手で体を支えているその姿勢が、リラックスした雰囲気を醸し出している。また、左足は一段低く据えられた蓮の葉モチーフの足置きに置かれ、右足は胡座を掻く格好で台座にのっており、足の裏は左ももにつけられている。観音像同様、そのお身体はたくさんの装飾品で飾られている。
これら三尊像のほかに、台座の左右にはマカラのモチーフ、獅子、鼻を高々ともちあげたゾウなど、仏教界を象徴しているとみられる装飾もみられる。

レリーフ ( 浮き彫り )

 
ムンドゥット寺院
ムンドゥット寺院
 
ムンドゥット寺院
この寺院の外壁には、各面中央 ( 入り口のある面を除く ) にそれぞれ大きなレリーフが 1 面、合計 3 面と、四方の角部分に先述の大きなレリーフを挟む形で合計 8 つの菩薩像のレリーフが施されている。寺院内部へ向かう通路の左右の壁にも夫婦夜叉のレリーフがある。
外壁に施されている 8 人の菩薩の浮き彫りは八大菩薩曼荼羅をかたちづくっており、経典によるとこれらの菩薩のお姿をよく拝見し礼拝してまわることで参観者の苦しみや穢れが取り除かれる、とある。このムンドゥット寺院でもボロブドゥール遺跡の場合と同様に建物を右側にみながら左の方向 ( 時計回り ) にすすむことになる。虚空蔵菩薩、弥勒菩薩、除蓋障菩薩、地蔵菩薩、金剛手菩薩、文殊菩薩、普賢菩薩、蓮華手菩薩の順序で各菩薩に出会う。これらの菩薩の種類は菩薩が手にしているものや手の印などから判別される。
ムンドゥット寺院
ムンドゥット寺院
ムンドゥット寺院
 
ムンドゥット寺院
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ムンドゥット寺院ムンドゥット寺院

まず、正面入り口の右側壁面に毘沙門天(Yaksha Panchika/Atavika/Kuvera)のレリーフが、左側壁面に鬼子母神(Hariti)のレリーフがある。この毘沙門天(びしゃもんてん)と鬼子母神は夫婦であり、ともに人間、特に子供を常食とする化け物であった。しかし、ブッダに出会ってからというもの二人は懺悔し子供の守り神となったという。女性である鬼子母神は子供の守り神となるとともに、子宝の神としても知られており、このレリーフに触れると子宝に恵まれると現地ではいわれている。

南側の外壁には観世音菩薩像 (Bodhisattva Avalokitesvara) と多羅菩薩 (Dewi Tara) のレリーフ。中央で蓮の座にすわっているのが観世音菩薩、その両脇には妻である多羅菩薩が付き添うという構図である。仏教の神話によるとこのレリーフは多羅菩薩の誕生を描いたものといわれている。「ある日、観世音菩薩は現世の人間の苦しみをご覧になって悲しみのあまり涙をながす。その涙が蓮の花でいっぱいの池に変わる。人間を苦しみから救うために、蓮の葉の上に突如として多羅菩薩があらわれる。」と語り継がれている。

東側の外壁には准提観音 (Bodhisattva) のレリーフ。高座に直立した准提観音は四本の腕をもち、その頭には後光がさしている。後方左手は法典を、後方右手は数珠、前方左手は水瓶からのび出た蓮の花束をそれぞれ手にしている。

北側の外壁には多羅菩薩と脇侍 (Cunda) が両脇に控えているレリーフ。ひときわ高くなった高座にすわる多羅菩薩は 8 本の腕をもち、頭には後光がさしている。両脇の付き添いは男性で、高貴な人の衣装を身にまとっている。

以上は寺院主壁に施された浮き彫りを見てきたが、寺院基壇や基壇に上るための階段外壁にも多くの浮き彫りが施されている。

ムンドゥット寺院ムンドゥット寺院